今月の樹木(2018年04月)

菅さん提供


イヌシデ(犬四手 落葉高木 カバノキ科)          

                                    花期45月  果期10
 シデの仲間を初めて見たのは樹木に興味を持ち始めた十数年前の季節は夏の終わりころのこと。
小さな葉の形をした
()(ほう)と一体になった種が幾重にも連なって枝にぶら下がった状態になっている樹木を見た時でした。

 このような形の種を付ける樹木にチドリノキという(かえで)の仲間があります。そのうえチドリノキの葉は楓の仲間でありながらイロハモミジのような切れ込みが全く無く、一見するとイヌシデのような葉の形をしていますので、当時生半可にチドリノキの存在を知っていたなら、このシデの仲間をチドリノキと誤認していたと思います。 

 春先に咲くイヌシデの花はいかにも風媒花といった感じの黄褐色の雄花がいくつも垂れ下がり、その先に緑色の苞を持った小さい目立たない雌花が付きます。樹皮には(かい)白色(はくしょく)の縦に白っぽい縞模様が入り、クマシデやアカシデなどシデ類の中では最も()(はだ)の美しい樹木で、公園樹等に用いられてもいるようです。

 シデ類のシデの由来は、()(すい)が玉串や注連縄(しめなわ)などにつけて垂らす稲妻型の四手(しで)(または(しで)垂)に似ていることによると言われています。
 植物名に付く“イヌ”は、本物に比べて劣っているとか役に立たないという意味合いで使われますが、イヌシデの場合はイヌシデより美観や用途で格別優れているシデの仲間は思い当たらないので気になっていました。
 シデの仲間は良く似ていて同定しづらく、その中でイヌシデは若枝や葉に毛が多いことが同定のポイントにもなっていて、毛の多さからイヌと付いたと考えられないこともないですが、そうするとネコや他の動物でなくイヌとなったのには何か訳がありそうです。調べてみると関係ありそうなウラジロカンバという樹木が見つかりました。

 ウラジロカンバはカバノキ科でも属が異なる樹木で、葉裏には白くて長い(ふく)(もう)があってネコシデとも呼ばれているようです。実際にはどうかわかりませんが、ネコシデと区別するためにイヌシデとなったのではないかと思い至りました。

 ネコ派の小生としてはネコシデの長い伏毛とやらをなでたりさすったりしてみたいところですが、居住地からは遠い奈良県の大峰山脈以東でしか見られないというのが少々残念なところではあります。

d0024426_17271575.jpg

d0024426_17293390.jpg

d0024426_17295040.jpg

d0024426_17300817.jpg











[PR]

by str1685 | 2018-04-26 17:31 | 今月の樹木 | Comments(0)

今月の草本(2018年04月)

菅さん提供

クマガイソウ(熊谷草 多年草 ラン科)           

                          花期45月 

 その出来事は最近目にしたエビネの花の状況を見るため山道を歩いている途中のことでした。この辺りにもエビネが有るのではないかと思いながら谷向かいの山の斜面を見渡していると突然、白地に薄紫色の幾つもの花が一斉にこちらを見下ろしている光景が目に飛び込んできました。

 その花は写真で見たことのある蘭の花で、アツモリソウか良く似たクマガイソウのどちらかだということは遠目にもすぐに分かりました。どちらの花かは知識不足で判断つきかねましたが、ともかく間近で見たいとはやる気持ちを抑えきれず、急な斜面を急いで這い上がりました。

 その途中、見上げた先に細かいひだを持った大きな葉が木漏れ日を受けて輝いているように見え、そこで一瞬歩が止まり、反射的に脳裏に浮かんだのは、アメリカの古い映画「七年目の浮気」でマリリン・モンローの細かいプリーツの入った白いドレスが地下鉄の通気口から吹き上がる風でふわっと浮き上がる有名なシーンでした。

 その後は花に駆け寄り、興奮冷めやらぬ手でカメラのシャッターを幾度も切ったのは言うまでもありません。

 帰宅後に調べてみると葉と花の形から、この草花はクマガイソウと判明しました。身近な場所で見られる可能性のある花と分かっていれば予備知識としてアツモリソウとクマガイソウの違いは頭にあったでしょうが、何度も通ったことのある道からさほど遠くない場所で目にするとは思ってもいず、それこそ熊が居そうな深い山でしか見ることができない花と思っていましたので、目にした時の感動は今でも鮮明に覚えています。

 この花について詳しく調べたところでは、クマガイソウの学名Cypripedium japonicumCypripediumの語源になったCyprisは「女神ビーナス」に由来するそうです。そうするといささかこじつけめいてはいますが、信奉者から永遠のビーナスと呼ばれたマリリン・モンローをこの草花から想起したというのは自然の成り行きだったように思えます。

 絶滅危惧種で天然記念物級の貴重な花に出会えたことは大変幸運でした。どの花も同じ方向を向いて咲くというクマガイソウの特徴も出会えた後に知りましたが、その姿は、女神たちが山野草をこよなく愛する一人のおじさんに「私たちがここにいますよ」と微笑みを投げかけてくれていたのだと今では密かに思っています。




d0024426_07535156.jpg
d0024426_07535452.jpg




[PR]

by str1685 | 2018-04-20 07:54 | Comments(0)

2018年04月15日(水)  例会

 今日の例会は雨で森の作業は出来ないですが、団栗小舎で何かする事があるだろうと皆さんに集まって頂きました。黒川駅では予想通りの雨です。車に傘は入っていると思い気にせず出かけた結果傘は入っていません。駅で借りる事にしました。

参加者 7名

 今日は雨天のため&其の他用事が重なった方が多く参加者が少なかったですが、総会の日程&場所を変更しましたので了解を得ました。

 総会の日程
  日時:5月13日(日)10:00~
  場所:アステ市民プラザ(アステ川西6F)ルーム4
  会議終了後の懇親会は場所をルフランに移動し実施します。

 里山体験学習(加茂小から連絡が入り下記の通り里山体験学習の日程が決まりました。)
  加茂小 6月1日(金)雨天の場合6月8日(金)

 今日の作業
 1シーズンお世話になっただるまストーブの煙突が詰まっています。前回の例会で煙が抜けづバックファイヤー?状態でした。多分小鳥が巣を煙突に作ったか?この掃除がなかなかはかどりません。思ったより時間がかかりましたが、中からもやもやとした柔らかい寝具?が出てきました。これが犯人で取り除いた後はスムースに排気が出来完了です。
 ナラ枯れの大木の引揚げはまだまだ終わっていません。煙突掃除の続きで取り掛かり、根元の部分を切り戻しその他枝を引き上げましたがまだ残っています。
 薪割りも進め幾分か乾燥小屋へ積み上げましたが、まだまだ薪割りは必要です。

パイプ車庫のテントを張り替えましたが、そのテントを固定していませんでした。今日はトラロープを買ってきていますので、トラロープで押さえました。
d0024426_20593345.jpg

下からコナラの大木を倒していますので、引っ張りだこ(ウインチ)で引揚げましたがもう少し残っています。後は株の部分にカーバム剤(NCS)で処理します。切り取った部分は薪にしておくと幼虫が這い出てきて死んでしまいます。(蟻も食べるようです。)
d0024426_20594154.jpg
薪割りもどんどん割っています。(小型の薪割り機と大型の薪割り機2台稼働です。)
d0024426_20594632.jpg

割って薪になったものは乾燥小屋で井桁状に組んで積み上げています。6月の梅雨入りまでは雨にさらしても大丈夫ですが、梅雨入りまでにはこのような屋根付きの風通りの良い小舎で乾燥を計ります。約1年間乾燥させ1束7Kgまで乾燥させます。プロボクシングではないですが、重量で乾燥状態を見ています。
d0024426_20595026.jpg
帰り際に日差しがさしてきました。乾燥小屋の前にあるドウダンツツジが満開で日を受けて綺麗でした。桜は終わり葉桜に季節はどんどん変わりますね。
d0024426_20595426.jpg





[PR]

by str1685 | 2018-04-15 21:18 | 活動報告 | Comments(0)

2018年04月08日(日)  臨時(イベント「花見と里山散策」

 お陰様で今日にイベント無事終了しました。①天候が晴れ(寒くなりましたが雨に降られず無事終了)②参加者が少なかった。(お天気のせい?すでに平地では葉桜になっています。そのせいですかね?③参加されたお客さんの反応が良かった。(何よりでした。やった甲斐がありました。特にピザが美味しかったと好評でした。

この日の様子は「ひと、さと、ずっとBlog」
【北摂】4月の能勢妙見山イベント「花見と里山散策」でも

参加者 114名(会員の参加者19名、散策とピザ&コヒーピザ39名、ウッドバーニング56名)

 桜見と里山散策参加者は
  10:30  9名
  11:30 21名
  12:30  9名 
 ウッドバーニング参加者 56名

山上駅に到着後息つく暇なく、受付場所にテント、テーブル、椅子を配置し、ポスター、パンフレットを並べ終わったのが、第1班出発予定10:30の10分前ほどです。参加者に出発を急かされながら10分程度の遅れで出発しました。
d0024426_22232948.jpg
オオシマザクラ、ヤマザクラなど説明しながら、出会いの妙桜に向かって参加者を案内しています。
d0024426_22294998.jpg

案内しながら後ろを振り返ると(炭窯跡付近で)青い空にピンクのエドヒガン、ヤマザクラやオオシマザクラが綺麗でした。
d0024426_21054429.jpg
そこで第1班の参加者に集まって頂き記念撮影
d0024426_21092859.jpg
花見を終えクヌギの植栽地を回って、団栗小舎に到着。
右側の窓よりでは、ロケットストーブを使ってパーコレイターでコーヒー豆を挽いて本格的にコーヒーを入れています。左の奥では、ダッチオーブンでピザを焼いています。皆さんに好評を得ました。
d0024426_21105518.jpg
ダッチオーブンの中はこのようにピザを入れて、下から薪で上から炭を置きダッチオーブン全体に火が回るようにして、焼き上げています。
d0024426_21161222.jpg






  
 

[PR]

by str1685 | 2018-04-08 22:34 | 活動報告 | Comments(0)

2018年4月4日(水)  例会

 桜満開の中里山整備作業へ向かいました。しかし、連続的な活動で参加者が少ないです。

参加者 10名

 今日の作業は前回に引き続き伐採木の引揚げを実施しました。前の庭に運び込んだ丸太切りの束を少しでも減らす。
 イベントを8日に開催しますので、前庭にテントを張りウッドバーニングを実施しますのでその場所は最低確保が必要です。

 ケーブルの黒川駅から山上を眺める。満開の桜です。ケーブルの右側『さくらくれない』(服部先生命名)のエドヒガンも満開です。
 この調子で4月8日まで持って欲しいです。それまでに強雨風はないように願っています。
d0024426_08102071.jpg
山上駅から団栗小舎へサクラのトンネルですね。
d0024426_08102547.jpg
コナラの伐採した大木。引き上げが大変です。前回の引き続きですが、今日で始末が出来ると思いましたが甘かったです。次回は枝のみになりました。
d0024426_08105529.jpg






[PR]

by str1685 | 2018-04-06 08:21 | 活動報告 | Comments(0)

2018年04月01日(日)  例会

 好天が続きます。この時期活動にもってこいですが、8日の「桜見と里山散策」での桜が散ってしまわないか気がかりです。

4月1日現在の「出会いの妙桜」です。8日まで持ちますか?この状態を維持して欲しい!
d0024426_13574626.jpg

参加者 10名

 今日の作業
 ナラ枯れで倒したコナラの大木の引揚げ
 薪割り
 センサーカメラのセット、ネットの点検
 8日のイベント準備(ウッドバーニング)
 ウリハダカエデ樹液採取後の穴を塞ぐ
 物置テントの張替え


 ナラ枯れのコナラの大木を前回チェンソー講習会の後半で倒しています。このまま放置すると夏にはカシノナガキクイムシが成虫になり数百匹が成虫になり飛び立ちます。それまでに薪にして乾燥させます。(薪にすると中から幼虫がはい出して、蟻に捕獲されorそのまま死に絶えます。)
d0024426_13103353.jpg
順次玉切りして、引っ張りだこ(ウインチ)で引揚げさらに40㎝(薪の長さ)に玉切りします。
d0024426_13103743.jpg
玉切りされたコナラを薪割り機まで運び薪にします。(他から運んだコナラも並んでおり暫くは、薪割りチームは忙しいです。割った薪を梅雨入りまでには乾燥小屋に運び込みも必要です。)
d0024426_13104048.jpg
しょうの処理結果コナラの先の部分は次回に処分する事になりました。
d0024426_13104404.jpg
切り株をわざわざ撮ったのは、カシノナガキクイムシにより濃い茶色の輪が出来ています。これは健康なコナラでは、このような模様はでません。
d0024426_13233414.jpg
センサーカメラのデータ回収のついでに、鹿ネットの確認もして頂いています。今回はA地区の門扉の下側に隙間が出来ており、兎が侵入のおセレガありますので、石で防御しました。
d0024426_13272127.jpg
ウリハダカエデの樹液もそろそろシーズンが終わりましたので、あけた穴を塞ぐため枝をかませて、トップジン(殺菌剤)で止めました。
d0024426_13273033.jpg
物置テント(パイプ車庫)の天幕生地が傷んでおり、上から皿の生地を覆いました。(二重仕上げです。)
d0024426_13274588.jpg











[PR]

by str1685 | 2018-04-02 13:41 | 活動報告 | Comments(0)