


ツクバネガシ(衝羽根樫 常緑高木 ブナ科)
花期5月 果期10月
正月の女の子の遊びといえば昔は羽子板で羽根を打ち合う羽根つきが相場と決まっていましたが、その羽根の形に良く似た葉を付けるブナ科の木がツクバネガシです。
枝の先端に葉がまとまって付いている様子は確かに羽根を連想させますが、勢いのある若い枝では葉は互生の形で付いており、年数が経つにつれ枝の元に近い方の葉から次第に落ちて来て枝先に残った葉が羽根の形に見えるようです。したがって、羽根の形になっているということだけを手掛かりにツクバネガシを探してもなかなかこの木と特定することは困難です。大木であれば枝の成長が止まった木の元の方の枝を見れば比較的羽根の形の葉を見つけることができますが、ツクバネガシとアカガシの雑種といわれているオオツクバネガシも葉の特徴などが似ていますので同定作業には葉の特徴を良くつかんでおくことが大事です。
ツクバネガシのどんぐりが成熟するのは、他のブナ科のいくつかの木でも見られる、いわゆる2年成といわれる成長の仕方で花が咲いたその翌年になります。
どんぐりは先端の出っ張りの所が段上になっていて、殻斗(かくと=お尻の方のお椀状の物)にはギザギザに切れ込んだ環状の線が重なっているのが観察できます。
遊び道具として子供には人気のあるどんぐりですが、世の中には色々などんぐりを食べてみたいという人もいるようで、その人達の話をまとめるとツクバネガシのどんぐりは多くのどんぐりの中でもアクが強い方でアク抜きには手間と時間がかかるとか。
昔は草木灰から灰汁(読みはアク)を採って様々な用途に使いましたが、ツクバネガシから作る灰汁が他の木の物より上質だったのか、この木を灰木と呼ぶ地方があるようです。もしそうだとしたらこの木のどんぐりのアクが強いのもさもありなんという気がします。



参加者数 8名
虫生川周辺の自然を守る会でコナラの伐採木を運び出す作業です。今回は引っ張りダコを持ち込んで作業開始です。しかし、終わりかけに引っ張りダコが・・・。

木をレール状に敷いて、その上を滑らせて丸太を運ぶさように考えています。右に倒しているのは、ヒノキです。左にもう1本倒し、チルホールで引き上げています。

無残にも引っ張りダコが破損しました。竿の部分が本体(エンジン)と離れ竿が折れています。ワイヤーの巻き取りもきっちりと重なってまかないようにしないとワイヤーが痛みます。
すごい力が掛かるので、ワイヤーがワイヤーをまたぐと折れたようなへこみが出来痛みにつながります。
引っ張りダコは、少し高い位置に括り真っすぐに引っ張るのが原則です。無理をせず確実に引っ張るるよう心がけて下さい。
