シキミ(樒 常緑小高木 シキミ科)
花期3~4月 果期9~10月
中華料理で使われる香辛料には日本人にもなじみのある山椒や唐辛子がありますが、四川料理に欠かせないものに星形のトウシキミ(唐樒)の果実を乾燥させた八角、あるいはスターアニスといわれるスパイスがあります。
この八角そっくりの果実をつける樹木が日本の山で見られるシキミで、英名ではJapanese star aniseといわれます。
料理やお菓子に使われるアニスに似た良い香りとその形状からそのような英名になっているのでしょうが、この日本産のスターアニスは猛毒で、樹木の図鑑には必ずと言っていいほど毒のある木の実として紹介されています。
シキミは仏事と関連の深い樹木で墓地に植栽されているのをよく見かけます。トウシキミは香辛料の他に一時期果実の成分のひとつがインフルエンザの治療薬タミフルの合成原料になるとして話題になったことがあります。
日本のシキミは毒で全く人の役に立たないのかと言えばそうでもなく、仏前の焼香に用いられる抹香はシキミの葉からつくられています。
シキミの学名には「誘惑する」という意味が有るそうです。早春に咲く花の甘い香りはちょっとエロチックと表現した人もいますが、花の香りに誘惑されたということでしょうか。
エロチックな花の香りを嗅いでみたい向きには、墓地の中では興ざめしそうなので、山中の花を嗅いでみるのが良いと思います。


しかし用意は出来ていますし、多少の雨でも決行する事にしました。(今年の春は雨に泣かされています。例会毎に毎回降られています。)
参加者数 33名(会員25名、一般参加者8名)
今日のイベント(実施項目)
1)クヌギの植樹(植樹本数102本。植栽地の面積30m×50m)
2)薪を使ってピザを焼く(ダッチオーブン使用)
3)薪割り体験(斧&薪割機を使って)
4)シイタケ栽培の見学
5)ブナの大木見学(標高500mでのブナの生育と実生から育てたブナの育成)
日本一の里山を誇る黒川地区ですが、隅々までなかなかそこまでいかないのが実情です。御多分に洩れず、ナラ枯れ、鹿の食害、薪炭林の大木化などがあります。
クヌギ、コナラの大木化はカシノナガキクイムシによる「ナラ枯れ」を招き、植樹すると鹿の食害にやられます。まだまだ鹿の食害の程度は低いと判断しますが、この状態が進むと食べつくされ、木の皮を剥ぎ、一帯の植生を食べつくし木々も枯れて山は丸裸にされます。こうなると地表も見えて土砂崩れを招く事もあります。
こうならないように薪炭林の若返りを計る為に大木を伐採し、植樹する事でナラ枯れの防止やネットを張る事で鹿の食害から守る事により、森の保全に努める目的です。
伐採した樹木は、薪やシイタケのホダ木として利用します。幹の太い部分にはカシナガの幼虫が入っている可能性がありますが、薪にする事により幼虫が中から出て来て蟻に94%捕食されて死滅するそうです。
下記の下線を引いた太文字をクリックして下さいリンクしています。
ナラ枯れ被害対策マニュアル
被害木を薪にしてナラ枯れを防除する
定刻の10:30にスタートしました。雨も小降りになって何とか実施出来そうです。

伐採完了し樹木も運び出し、鹿ネットを張り巡らし、植樹場所は穴を掘り横に竹を立てています。苗木も2日前にネットの中へ運び込んでいます。後はポットから出し、穴へ入れて上から土をかぶせるだけです。

順調に作業が進み昼前に作業を終えそうです。

植樹の苗木です。ポット苗ですから既に葉が展開しています。

12時ごろ植樹を終えて団栗小舎へ着くとテントを張って、そこでダッチオーブンを使ってピザの用意が出来ています。早速試食と行きましょう。


ピザの試食会です。材料は十分用意しましたが皆さんに行きわたるまで、ダッチオーブン2台です少し時間がかかりました。

食後は薪割体験です。樹木の伐採は11月にその後1カ月程度葉枯をして12月頃から林内から運び出します。2月頃からいよいよ薪割の開始です。長さ40cmに玉切りして薪割りをします。

簡単そうでなかなか難しいです。実際にやってみると斧の刃に当たらずに柄に当たります。(危ない!)

薪割機の操作も体験して頂きました。楽しそうですね。

団栗小舎からすぐに生育するブナの大木を案内しました。(標高約500m)


下記のBlogでも公開されています。(下記の文字にカーソルを合わせてクリックして下さい。リンクしています。)

参加者数 8名
今日はクヌギの植樹の為に鹿ネットを張ります。ネットを張ると言ってもいろいろな方法があります。1本1本保護するように囲むマンディフェンス。10m~12m程度に細かく囲むパッチディフェンス。大きく囲むゾーンディフェンス。とありますが、今回はゾーンディフェンスで囲みます。次年度はパッチディフェンスを試みたいと思います。
宮川森林組合←(クリックして下さい)
(宮川森林組合によるJ-VER制度による鹿対策としてのネット張りの取り組みが掲載されています。)
神戸市西区の住友ゴム工業株式会社の CSR推進室の事業として「どんぐりプロジェクト」があります。そのプロジェクトからクヌギの苗木を頂きました。
http://www.srigroup.co.jp/csr/project/index.html

カラマツが倒れて遊歩道をまたぎ桜によりかかっています。ロープをかけて引きずりおろし仮に道の脇に避けましたが、処分する必要があります。

参加者数 8名
今日はクヌギの植樹の為に鹿ネットを張ります。ネットを張ると言ってもいろいろな方法があります。1本1本保護するように囲むマンディフェンス。10m~12m程度に細かく囲むパッチディフェンス。大きく囲むゾーンディフェンス。とありますが、今回はゾーンディフェンスで囲みます。
さてネット張りは何が有利なのか?疑問ですが今回はゾーンディフェンスで実施します。次回はパッチディフェンスで設置し双方の効果を確かめたいと思っています。
フェンス設置

桜のトンネルを潜っていざ活動地へ(今日は土曜で見物客で賑わっています。)

順次ネットを張っていきます。

張り終えるとこんな感じです。

斜面が相当きついので、進入路をネットの中にもこのように付けました。

今日の「出会いの妙桜」です。散り始めています今年の見納めとなりますね。

こちらはオオシマザクラのアップです。エドヒガンはピンクですがこちらは純白です。
桜餅は、このサクラの若葉を塩漬けにした物を使用します。この独特な香りはクマリンと言う成分が主体で、秋の七草のフジバカマと同様の香りがするらしいですよ一度嗅いでみようと思います。

2011年3月に植樹したエドヒガンは昨年より多く花を付けました。

NPO法人コミュニティリンクの中西さんから最近、流行り?のドローン(ラジコンヘリ)で、妙見の森を空撮してきましたとのメッセージでお知らせを頂きました。(4月9日撮影)
(空撮)妙見の森|能勢妙見山
前回に続き今日も朝から雨で参加者も少ないです。
参加者数 9名
本日の作業
・鹿ネット、支柱を階段補修用の丸木・杭と同じ場所に運び一時保管
階段補修用の丸木・杭がまだ残っています。エドヒガンの小径の下り坂に設置が急がれます。

・引き上げた原木を80cmに切断し2回搬送と切断した原木
コナラの原木はまだ下にあります。まだまだ時間がかかりそうです。雨天がたたっていますね。

今日の「出会いの妙桜」です。明日には満開に・・・。例年より四五日早いです。

タラの芽も膨らんできています。

桜は開花も今少し時間がかかりそうです。
参加者数 10名
今日の作業
薪づくり
雨とガスで山仕事が無理なようです。

コナラの玉切りと薪割機で薪づくりをしました。ガスで薪割作業が靄の中ですね。

午後から乾燥した薪を束にまとめました。
