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ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽 落葉低木 スイカズラ科 菅さん提供)

 3月半ばの雑木林は木々の芽吹きもまださほど感じられず、ヤマコウバシ(クスノキ科)の枯れ葉が文字通、枯れ木も山の賑わいの如くあちらこちらで目に付く程度です。そのような雑木林の山道で薄いピンクの漏斗状の小さな花を付けたウグイスカグラに出会いました。
 ウグイスが鳴く頃に咲き始めるウグイスカグラの名前の由来は、小枝が多く、ウグイスが隠れるのに都合が良いので「鴬隠れ」から転化したものとか、ウグイスがこの実を喜んでついばんでいる姿が神楽を舞っているように見えるところから来たものとか諸説あるようです。
 喜んでこの実を口にするのはウグイスばかりではありません。半透明のはちきれそうな実を目にすると思わず手を伸ばして口にしたくなります。口に含むとジューシーな赤い実はやさしい甘みをともなって舌の上に広がります。ウグイスカグラのジャムも有るそうですが、どういう訳かこの木はまばらにしか実を付けず、ジャムを作るほどの実を集めるにはかなりの根気が必要なようです。
 花や赤い実の周りに細かなうぶ毛がまばらに生えているちょっと奇妙な木を見つけたら、それは希にしか出会うことの無いミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)です。

ウグイスカグラ(花期 3月~4月)
画像をクリックしてください。大きくなるなりますので右上の実を見ていただくと判りますが、うぶ毛がありません。下の画像は「ミヤマウグイスカグラ」です。うぶ毛があります。
ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽 落葉低木 スイカズラ科   菅さん提供)_d0024426_19171721.jpg

ミヤマウグイスカグラ
ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽 落葉低木 スイカズラ科   菅さん提供)_d0024426_19175279.jpg

by str1685 | 2009-03-21 19:18 | 今月の樹木

里山の整備・管理活動を行い、自然に親しみながら会員の親睦と健康維持などを目的としています。


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