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今月の樹木(2019年8月)

菅さん提供

アカシデ  (赤四手 落葉高木 カバノキ科) 

                               花期45月 果期89月                              

 肌をなでる風と空に浮かぶ雲に秋の気配を感じるようになった8月の終盤、思い立って山に分け入りました。


 ヤブデマリの実は早々と真っ赤に熟し、キウイの仲間のサルナシの実と、ブドウのような実のマツブサも十分に成長して、本格的な秋の訪れを待っているようです。


 そんな中に、アカシデの幾つもの花穂が初秋の風に揺らいでいるのが目に入りました。アカシデの実は葉っぱのように見える果苞が幾重にも連なります。この形がしめ縄などに下げられるジグザグ状の形をした四手(紙垂、単に垂とも)に似ることから、アカシデを含めてこの形の実を付けるカバノキ科のクマシデ属の樹木には何々シデと名付けられています。


 アカシデの名は、新芽が赤いことや秋に美しく紅葉することが由来になっているようですが、若い枝や葉柄も赤みを帯びていて、実が熟してくるこの時期にもその様子が見て取れます。

 花は雌花序と雄花序が別々の所に咲く雌雄異花と言われるもので、雌花序は枝の先端に、雄花序はその下の方に付きます。花も全体的に赤っぽさがあります。

 クマシデ属の中では全体に小ぶりな印象が有るアカシデは、古くから庭木に利用され、盆栽では優しい木姿と新芽や新梢の赤味を帯びた風情に加えて紅葉も美しいので、年間を通して観賞できる樹木として人気があるようです。

 遠くから見るとミノムシがぶら下がっているようにも見える実の一つを採ってみると、鳥の左右の翼を元の所でくっつけたような形をしていて、この元の所に一つずつ小さな種が付いています。この翼を付けた種が一つずつ切り離されて風に乗ってクルクルと舞い落ちるようになるのは、もう少し先の秋が深まってサルナシの実やマツブサの実が食べられるようになるころです。



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by str1685 | 2019-08-27 17:53 | 今月の樹木 | Comments(0)

里山の整備・管理活動を行い、自然に親しみながら会員の親睦と健康維持などを目的としています。


by str1685
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