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今月の樹木(2019年5月)

菅さん提供

    クマイチゴ(熊苺 落葉低木 バラ科)          

                                花期5月  果期6


 クマイチゴの名前の由来について調べてみると、熊の出そうなところに生えるから、熊が食べるイチゴだから、などと人里から遠く離れた深い山でしか見られないような記事が多く見受けられますがそほど深い山でなくても目にすることができます。

 にとってはどんなイチゴでもご馳走のはずですから、クマイチゴ以外は食べないというのもあり得ない話です。


 広葉樹林の伐採跡や林縁の草木が刈り払われた道路際のような所でいち早く姿を現す先駆種で、大きいものは優に2mほどの高さにもなり、四方に伸びる枝もかなり長く、重みのためにしなって垂れ下がってきて、他の苺と比べると並はずれた大きさになります。そう言うところから熊蝉や熊蜂のように大きいことを表現してクマイチゴというようになったと解釈しても良さそうです。葉柄や葉の裏側も含めて全体にある鋭い棘も熊の爪を思わせます。

 果実は木の大きさからすればピンポン玉ほどにもなっても良さそうに思えますが意外と小さく1.5cm位になるかならない程度で、5060cmほどの高さにしかならないクサイチゴの果実とそれほど変わりません。

 赤く熟した果実は食べられますが、たくさん実っていても果実ごとに熟す度合いが大きく異なっていて、枝のあちこちに手を伸ばさないと多くは食べられません。一度に熟さないのは、果実を食べて種子を運んでくれる動物に何度も来てもらって種子の散布の機会をできるだけ多くしたいクマイチゴの戦略かもしれませんが、棘に刺さって痛い目をしてまで食べたいと思える味ではありません。

 この味は熊好みの味に進化した結果であって、種子の散布には役立たない人間を遠ざけるための戦略の一つでは、と考えてみましたがいささか考えすぎのようですね。

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by str1685 | 2019-05-12 17:16 | 今月の樹木 | Comments(0)

里山の整備・管理活動を行い、自然に親しみながら会員の親睦と健康維持などを目的としています。


by str1685
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