今月の樹木(2018年09月)

菅さん提供

センニンソウ(仙人草 つる性半低木 キンポウゲ科)           

                                花期89月 果期1011

 センニンソウは基部が木質化する半木本性のつる植物で学名にClematis ternifloraとあるように園芸で人気のクレマチスと同科同属です。

 センニンソウとそっくりの花を咲かせ、よく比較される植物に同じく同科同属のボタンヅルがあります。どちらも他の植物に絡まって沢山の花を咲かせます。

 花を見比べてみるとボタンヅルはわずかに黄色みを帯びていて雄しべがよく目立つためにぎやかな感じで、一方のセンニンソウの花は純白で清楚感がありボタンヅルより大きめです。

 両者の共通点は果実が似ている点にもあります。どちらの果実にも先端に雌しべの花柱が残っていて、熟すにつれて花柱に白い綿毛様の毛が密生し、種子が熟しきると風を受けて飛んでゆきます。

 この果実の白い毛を仙人の髭になぞらえて付けられたのがセンニンソウということですが、名付けた人にはセンニンソウの方の髭がボタンヅルより長いため立派に見えたのでしょうか。

 方やボタンヅルの方は、葉の切れ込みの形から花の王様と言われるボタンにあやかった名をもらっていますので名前ではどちらもいい勝負ということになりますね。


 センニンソウの花は大輪の花を咲かせるクレマチスと比べると見劣りはしますが、大きく広がったつる全体に真っ白な花が咲くさまは壮観で、初秋の気配を感じるころに晴れ渡った青空を背景にした花を目にすると爽やかな印象を受けます。

 花の美しさから家庭園芸に用いられることもあるセンニンソウですが、つるが伸びすぎた場合は秋に地際近くで剪定すればよいとのこと。木質化した半木本性の強みで翌年にはそこから新芽が出

るそうです。ただ、キンポウゲ科の植物には毒が有り、このセンニンソウも例外ではないので剪定などの管理には注意が必要です。


 クレマチスはつる植物の女王と言われているようですが、日本の原野に自生する絶滅が危惧されているクレマチスで、女王の名に恥じない大輪の花を付けるというカザグルマの花を自然の中で一目なりとも見てみたいものです。


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by str1685 | 2018-09-19 07:59 | 今月の樹木 | Comments(0)