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今月の樹木(2017年09月)

菅さん提供


マルバハギ(丸葉萩 落葉低木 マメ科)          

                         花期89月  果期1011

 秋を代表する花はコスモスやダリアという人もいれば、山野草好きの人ならキク科の花やタデ科の花を思い浮かべる人もいることでしょう。

 萩を最初に思い浮かべた人は、万葉集に収められている山上憶良(やまのうえのおくら)が秋の野に咲く花を詠んだ和歌が元になっている「秋の七草」に通じている人でしょうか。

 ちなみに和歌には萩の花を筆頭に、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七つの花が詠まれています。

 春の七草は食べるもので秋の七草は愛でるものとよく言われますが、秋の七草は愛でるだけではなく昔の人の生活と深く係っていたようです。


 和歌が詠まれた時代の人々がススキを美しいと感じていたかどうかはともかく、和歌にはススキの穂に

宿る露を詠んだものや、穂が風にそよぐさまを人の手招きになぞらえて恋人や夫婦の情愛を詠んだものなど数多くあります。

 ススキは屋根をふく材料として重宝されたことでしょうが、萩も茎を束ねて垣根にしたり細い所は(ほうき)に、茎の皮は縄にするなど必需品だったようです。

 めまいやのぼせに効き、強壮効果もあるという萩の葉のお茶も古くから飲用されていたようで、地名や料理屋に萩の茶屋と名の付くものがあちこちにあるのは、昔はそこで旅人を萩茶でもてなしていた名残かもしれません。

 クズは根からくず粉が採れ、茎は籠を編んだり、薪や刈り取った柴を束ねる用途が有りました。

 萩やクズ、ススキを含めて他の七草のそれぞれも古代より観賞以外に薬用として用いられ、今日(こんにち)まで利用されているようです。

 ところで、万葉集に詠まれている花では萩が最も多いそうです。萩は古くには(にわ)()(ぐさ)とも言ったそうで、このようなことからも昔の人には 萩が身近な存在だったことが分かります。

 山上憶良も萩の庭を愛でつつ七草を詠んだのかもしれませんね。


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by str1685 | 2017-09-23 20:28 | 今月の樹木 | Comments(0)

里山の整備・管理活動を行い、自然に親しみながら会員の親睦と健康維持などを目的としています。


by str1685
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