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里山の整備・管理活動を行い、自然に親しみながら会員の親睦と健康維持などを目的としています。


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今月の樹木(2012年04月)

菅さん提供

ヤマブキ(山吹 落葉低木 バラ科)          
                  花期4~5月  果期9月


「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」室町時代の武将の太田道灌が鷹狩りに出かけた際ににわか雨に会い、蓑を借りるためにみすぼらしい民家にかけ込みました。するとうら若い女性が出てきて黙って差し出したのは蓑ではなく一輪のヤマブキの花でした。

 以上は昔聴いた講談の一節で、貧しくてお貸しする蓑は一つもございませんというところを、実が一つも付かないヤマブキにかけたというお話です。この話のヤマブキは八重咲きで実を付けませが、山野で見かけるヤマブキは一重で立派に実を結びます。
 花の色はいわゆる山吹色。悪事で手にした小判を前にして、「いつ見ても美しい山吹色よのぉ」とにんまりする悪代官の登場する時代劇でもこの色の呼び名はおなじみですが、黄金(こがね)色の方が現代の生活にはなじんでいるかもしれません。

 ヤマブキの茎の髄(ずい)はかつては行灯(あんどん)などの灯心に使われたそうですが、子供のころは髄を抜いて茎で笛を作ったり、花柄(かへい)を爪先で切ると花が粘液の糸でぶら下がり、それが風を受けてクルクル回る様子を見て楽しんだりしたものでした。

 山歩きでヤマブキに出会ったら、山吹色から連想される物欲の邪念は捨て去って花の美しさだけを愛でたいものです。

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by str1685 | 2012-04-09 19:32 | 今月の樹木 | Comments(0)