2010年1月
2010年 01月 11日
アリドオシ(蟻通 常緑小低木 アカネ科) 花期5月
林下のやや乾燥気味の場所に見られます。大小の葉が交互に対生する姿はユニークで、5月頃に咲く純白の花も柔らかそうですが、そのすぐ脇には鋭いトゲが有り、葉先も実の先端も尖っているのでうかつには近寄れない感じの植物です。
名前の由来を調べると、トゲが蟻をも突き通すほど鋭いので蟻通しと解説した説が多いようですが、鋭いトゲの下は蟻しか通れないので蟻通しという説と、また秋口に実った実が春遅くまで付いているので「在り通し」から来たという説も有るようです。
アリドオシの別名はイチリョウ(一両)。正月の縁起物のセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)とは桁が違いすぎますが、センリョウ、マンリョウと合わせれば、「千両万両在り通し」で年中お金が有るというお目出たい組み合わせになり、正月飾りにするところも有るようです。