今月の樹木(2017年10月)

菅さん提供

クリ(栗 落葉高木 ブナ科)           

                     花期 67月 果期9月~10

 若いころに女性の好物は、いも、たこ、なんきんと聞いたことがありますが、当節はいも、くり、なんきんともいうようです。

 ある調査では秋の味覚なる食べ物の中では、クリがナシやブドウを差し置いて男女を問わず食べたいものの上位にランクされたそうです。

 近年の遺跡の調査では縄文の昔からクリが栽培されていたという報告もありますので、クリ好きな国民性は縄文人に刻み込まれたクリ好きのDNAが現代まで受けつがれているのかもしれません。

 旅行会社のクリ拾いのバスツアーは秋のツアーの定番の一つのようで、クリご飯に焼きグリ茹でグリ、さらには和洋を問わずスイーツにも使われるクリは日本の秋にはなくてはならない味覚の一つですね。

 クリは食用以外にも重宝されてきました。クリの材は耐久性と耐水性に富むことから家屋の土台など湿気の多いところに昔から使われ、古い鉄道マニアなら枕木に最も適した木材としてかつてはクリが多用されていたことをご存知の方も多いことでしょう。

 山に自生しているヤマグリまたはシバグリと呼ばれているものは栽培種の原種といわれ、かなり小粒ですが味は栽培種に引けを取りません。

 子供のころ学校帰りにヤマグリを山道で拾うと外の固い鬼皮を歯でむき、渋皮も渋みを我慢して前歯でこそぎ落とし、それから口に放り込んでカリコリッと栗の風味を味わったものでした。

囲炉裏で焼いたクリも香ばしくておいしいものでしたが、囲炉裏の(はた)で北原白秋の詩という一節焼きグリ茹でグリやいゆえよを歌のように口ずさんでいたのは兄弟姉妹の誰だったか、亡くなった母だったか・・・。栗を見ると目に浮かんでくるのは、囲炉裏を囲む家族団欒の懐かしい思い出です。


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追記
雄花と雌花の両方が判る画像を追加しました。(栗の花が咲くと独特の匂いがして、昆虫も沢山集まります。栗の受粉は風媒花でなく、虫媒花です。)また、自家不結実性でため1本の木では、結実は難しく異品種も混植することが必要です。
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by str1685 | 2017-10-12 09:00 | 今月の樹木 | Comments(0)

黒川里山まつりチラシが出来ました

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by str1685 | 2017-10-12 08:04 | お知らせ | Comments(0)