今日は阪神農林振興事務所の主催で「阪神地域のナラ枯れ対策について」の講習会がクリーンセンターで開催されました。
参加者 5名
概要
①ナラ枯れになった被害木の処理
ナラ枯れになった被害木を幼虫から成虫になり脱出する成虫を捕まえる。
かしながホイホイ、かしながホイホイフリー、虫むしホイホイなど粘着シートを被害木に貼り捕獲する。
カシナガブロックは噴霧器で粘着液を吹き付け、カシナガキクイムシを閉じ込める。
この方法により虫を退治しても、最終的には被害木を伐採して処理が必要です。
②健康木の予防
健康木に「ウッドキングDASH」を樹幹注入して被害を食い止める。(特に残したい銘木などに施工)
③飛び立ったカシナガキクイムシ捕獲
カシナガキクイムシ捕獲トラップ
カシナガ虫を集中的に呼び込むトラップをセットし捕獲する。
(どの方法が良いか検討)
①は数年前にカシナガホイホイを実施しました。しかしこの方法では、設置の後被害木を伐採し処理が必要です。私たちは被害木を成虫になって飛び立つ前までに薪にして幼虫を死滅(94%)させています。これはシートの貼り付けや噴霧器の閉じ込め作戦を省く事が出来ます。
②健康木を守る「ウッドキングDASH」はごく限られた是非とも守りたい木に限られます。
③捕獲トラップは虫を集める事は危険を伴う(トラップに入らず健康木に被害が出ないか懸念されます。)しかし実際にやった事例で確実に捕獲されているようで、実施して虫を捕獲すれば他に被害が出ない事が見込めます。
(結論)
③のトラップでテスト的に実施しては良いかと判断しました。
1本の木に3本のトラップをぶら下げ、そのような囮の木を3本程度設置する。
(実施費用)
トラップ代金1セット7,000円1本の木に3セットで21,000円を3本にセットですから合計63,000円程度かかります。他にエタノールが必要になりますが、これは極僅かな金額と思います。
このためにかかる費用は助成金を請求できるとの事で、一度試す必要が有りますが、セットする事により1週間に1度は見回って虫の回収が必要です。
カシナガキクイムシ捕獲トラップ設置実習(漏斗のような透明のプラスチックを25個重ねて作ります。一番下にはエタノールの瓶に入り捕獲されます。)