今月の草本(2017年 8月)

菅さん提供


トチバニンジン(栃葉人参 ウコギ科)           

                         花期 6月~7月 

 トチバニンジンをさがそうと思えば林下の半日蔭で腐植土が堆積したような所がポイントです。文字通りトチノキの葉に似た葉を付ける多年草で葉の形を知っていれば他の山野草と見まがうことはありませんが個体数が少ないので容易には姿を現してはくれません。


 花は他のウコギ科と同様に花茎の先に丸い形にまとまって付きますが白い小さな花は林の中では目立つものではありません。

 ところが、夏の終わりころになると花とは打って変わって真っ赤な実がいくつも寄り集まって付く様子は薄暗い林の中では俄然目を引きます。

 人参と名は付きますが根茎は人参の形ではなく横に這っていて節くれだち、この形が竹の節に似るというのでチクセツニンジン(竹節人参)の別名があるそうです。

 地上の姿かたちが良く似ていて高価な値段で取引されている朝鮮人参とは同じ仲間で、トチバニンジンにも薬効のあることが知られていて去痰、解熱、健胃薬として用いられているようです。

 薬としての用い方は乾燥させた根茎を煎じ詰めて飲用するのが一般的なようですが、薬用酒としての利用法もあるようです。


 トチバニンジンが意外にも有名な育毛剤にも用いられていることを知ったのはごく最近のこと。

根茎が手に入ったなら薬用酒にしてちびちびなめながら頭にもなすりつけて効果のほどを確かめて効果のほどを確かめてみることにしましょうか。


(トチバニンジンの実)

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(トチバニンジンの花)

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by str1685 | 2017-08-29 08:30 | 今月の草本 | Comments(0)