今月の草本(2016年02月)
2016年 02月 14日
菅さん提供
スイバ(酸葉 タデ科)
花期5~8月
早朝の崖で寒さに耐え忍ぶかのように地際にロゼット状の葉を広げ霜化粧をしたスイバを目にしました。別の場所の田んぼの土手では日当たりが良いせいか葉は赤く上に伸び、中心部には小さな茎も確認できました。
この茎は腰の高さほどにも伸び、夏には無数の花を付けます。
スイバは葉も茎も食べると酸っぱいことからこの名になったようですが、遊び半分で茎の部分をしゃぶって酸っぱい味を楽しんだのは子供のころの思い出のひとつです。
赤い葉を見ていてジャムを作ることを思い立ち、さっそく葉を摘んで帰って作ってみることにしました。赤いジャムを期待していましたがチョコレート色の酸っぱいジャムに仕上がりました。
数年前にジャムを作る目的でスイバに良く似たルバーブの栽培に挑戦しましたが、寒冷作物のためかうまく育たずルバーブジャムはあきらめざるを得ませんでした。
今にして思えば気候的に難しい作物作りに挑戦しなくても、道端にいくらでもあるスイバや同じ仲間のギシギシでも良かったわけです。
ただで手に入る食材とはいえ、タデ科には体に良くないシュウ酸が多く含まれていますので、しょっちゅう食べられないところが少し残念ではあります。