今月の樹木2月 (2015年2月)
2015年 02月 07日
ヒノキ(檜 常緑高木 ヒノキ科)
花期3~4月 果期9~12月
ヒノキは日本の代表的な建築用材であるスギと比べて成長が遅いため高級用材として扱われてきました。
檜舞台に立つという表現も、高価なヒノキはかつて格式の高い大舞台でしか使われていなかったことから派生したもののようです。
ヒノキの実はサッカーボールに良く似ているので、サッカーの檜舞台を夢見る人はこの実をアクセサリーにして身に付けていれば夢がかなうかも知れませんよ。
有名社寺で目にする優雅な趣の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根は、秋から冬にかけて採取したヒノキの表皮が使われています。
ヒノキは優れた耐久性や抗菌性から建築の良材としても古くから用いられてきました。千年以上の歴史を持つ法隆寺のヒノキは今でも削れば良い香りがするといわれています。
木の香りは鎮静、癒し効果の他に免疫力を高める効果もあることで知られ森林浴という言葉でもなじみのあるものです。
ヒノキから抽出された香りで癒し効果をうたった芳香剤やオイルなどの製品も市販されていますが、そのヒノキオイルの一番のお薦めの使い方といえばこれ。2~3滴お風呂に垂らせばただのプラスチック風呂でもたちまち檜風呂に早変わり。
目にも優しい緑の中で森林浴を満喫し、そのあとにゆったりと檜風呂の気分も堪能できれば言うことなしですね。